東京あいうえお

発達障害を持つ育てにくい子たちと できるだけ楽しく暮すには?を探す試行錯誤の日々

発達障害と生きる【その2】 幼稚園でイジメ!?

昨日の記事の続きです。


息子が発達障害とわかったのが幼稚園の年少の時。
入園式の時、100人くらい新入園児がいたんですが、二人だけ立ち歩いてまして、そのうちの一人が長男でした。
だから発達障害と診断されても、やっぱりなー、と思いますよ。

でも年少の時、20代後半~30歳ぐらいのベテラン先生が担任だったんですが、「長男君は絶対に大丈夫です。今まで何人もの園児たちを見てきましたけど、だんだん落ち着いてきますから、大丈夫です!」と言うわけです。
気休めで言ってるわけでなく、わりと本気でそう思ってるようだったんで、意外と幼稚園の先生でも知識よりも経験則の方を優先するんだなと思ったものです。

はっきり言って、クラスで相当浮いていたと思います。
年少、年中、年長となっていくにつれて、だんだん子どもたちも成長し、輪を乱す奴を排除しようとしていくのです。
年中の時、ものすごく仲良くなった友達ができました。
長男は彼のことがものすごく好きで、初めて友達ができたことにとても興奮していました。
でも、やがてその友達は長男をいじめるようになります。
こいつは悪いやつだ!と他の子をけしかけて、いつも「長男が鬼」の鬼ごっこをするそうです。悪い奴だから、長男から逃げて、砂をかけるそうです。
そして、たまにお互い手が出る時があるようで、その時は大げさに泣き、長男が叩いたと被害者ぶるそうです。

長男は、そういう時に何も言いません。言えません。
状況をちゃんと言葉で説明することがとても苦手です。
妻はそういう場面を何度も見て、もうあの子たちと一緒にいるのはやめなと何度も言ったそうです。
でも長男は、いじめられていることに気付いても、昔の友達だった頃を忘れずにかまってもらっていることが嬉しくて、彼との関わりをやめようとしなかったのです。
(ここら辺は、幼稚園に迎えに行っていた妻の話なので、僕が直接見たわけではありません。)

「長男君のこと意地悪するんだったら、そいつは友達じゃないんじゃない?」と聞いてみたことがあります。
長男は、「意地悪してくるんだけど、何でなんだろうな~。やさしい時もあるんだけど」と言っていました。
せつない話ですよね。

発達障害を持っている子どもはイジメられる確率が高いと聞いていました。
でも、幼稚園でか、、と予想よりも早いことに愕然としたのです。

妻が言っていたのが、絶対にクラスに、「間違ったことが許せない正義感溢れる子ども」がいるそうで、そういう子が他の子と違う行動をする長男を責めるようになるそうです。
「長男君だけ~~やってない」とか。
そして、そういう子に感化されて、どんどん他の子も、みんなと同じことができない長男を馬鹿にしたり、ひどい言葉をかけるようになっていくそうです。
幼稚園に長男を迎えにいくたびに、「今日、長男君は~~してなかったから怒られたんだよ~」と、わざわざ妻に言ってくる子どもたちがいるらしく、妻もうんざりしてたそうです。

「人のことはほっとけよ。」


「お前は何様だ。いちいち人に干渉するな。」

「人ができないことを笑って、自分を正当化してるんじゃないよ。」

相手が大人だったら、そう言ってますよね。

そんなこんなで、あまり良い思い出がない幼稚園時代だったわけですが、年中、年長のお遊戯会とか、みんなと同じように歌って、セリフを言ってる姿を見るだけで成長したな~とじんわり感動したものです。

うちの子は、集団行動とか、日常生活とか苦手なことが多いので、普通の子が当たり前にできることができません。
だから、それができたとき、本当にうれしいんですよ。

この前、息子たちとそば屋に入った時に、隣のテーブルに父親と小学生くらいの子どもがいました。
その子は、(うちの子に比較にならないくらい)落ち着いてそばを食べてたんですが、何か食べ方がきたないとか、さっさと食べろとか、父親がものすごく厳しいわけです。
上を見ればきりがないし、下を見ればきりがないんでしょうね。
子どもに期待するハードルが下がってるだけとも言えますが、世の中そんなにちゃんとしてなくていいんじゃないの?と思うようになりました。
大人もそんなにちゃんとしてませんよ。
世の中もそんなにちゃんとしてませんよね。

この話、ちょっと書いてて疲れますね。。続きはまたこんど。