東京あいうえお

発達障害を持つ育てにくい子たちと できるだけ楽しく暮すには?を探す試行錯誤の日々

僕と彼女と斉藤和義

まず音楽に関する思い出話をしたい。
 
僕が音楽を聴きだしたのは中学生になってから。
当時大ブームだったおニャン子クラブでカセットを聴き始めたのが最初だ。(今聴いても「じゃあね」は名曲だと思う)
会員番号16番の高井麻巳子がすごくタイプで、その流れでうしろゆびさされ組も聴いたりした。
 
そこから急に洋楽に走り、Bon JoviU2Whitesnakeからロックを聴きだした。
当時中学二年生。
Bon Joviが『Slippery When Wet』で大ブレイクし、U2の『The Joshua Tree』がヒットし、Whitesnakeが『サーペンス・アルバス』をリリース。
今聴いても、というか今も聴く名曲の数々に圧倒され、洋楽ロックにのめりこむ。
そこから、メタリカRATT、ハロウィン、アンスラックスメガデスミニストリーパンテラHR/HMの王道を突き進む。
 
そして19歳の時、NIRVANAが音楽業界をひっくり返した。
忘れもしない、NIRVANAを初めて聴いたのは、1992年ガンズアンドローゼズの東京ドーム公演の、ライブ開始前に流れる会場BGMだった。
あの衝撃は今でも覚えている。
Smells Like Teen Spiritのリフが大音量で流れ、シンプルでかっこよすぎる曲に痺れた。
正直、その後のガンズのライブよりもその曲のインパクトの方が強かったくらいだ。
 
NIRVANAが僕に与えたのは、ある意味でメタルからの解放だった。
 
それまでは、(聖飢魔Ⅱ以外)日本人ダサい、ディストーションかかってないギターは聴く気がしない、など悪い意味でメタルの保守的な面にモロに影響されていた。
メタル以外クソだ。
貧弱、貧弱ぅ!という感じだ。
本来、メタルは聞いていると馬鹿にされるべき存在だ。
うるさい、何言ってるかわからない、歌詞が悪魔か女かで頭悪い、労働者の音楽、だいたい当たってる。
たけしの元気が出るテレビX Japanがヘビメタ=笑いのネタとして扱われていたのは有名な話だ。
そういう差別される側の自分が、聴いてる音楽=個性だと勘違いして知らず知らずのうちに排他的、保守的になっていった。
それをNIRVANAはぶっ壊した。NIRVANAショックと言っても言いだろう。
自分の偏見や中途半端なこだわりは粉々に砕け散った。
それまでの自分をかっこ悪いとさえ思った。
 
話は逸れるが忘れられない話がある。
自分が通っていた高校(西日本の田舎)にメタル好きのロン毛がいた。
当時、東京ラブストーリー101回目のプロポーズ江口洋介がおしゃれな方のロン毛で世間をにぎわせていたが、彼のロン毛は違う。
メタルのロン毛だ。
WASPブラッキー・ローレンス的なやつだ。
 
ある時、毎月買っていたメタル雑誌BURRN!の読者投稿欄に目をやると、自分の通ってた高校の名前があるでないか。ロン毛の彼だ。
そしてそこには、「僕は●●に住む高校生です。メタルが好きでロン毛にしているけど、女子から汚いとか(陰口ではなく)罵声を浴びせられます。でも、僕はメタルが好きだから絶対に髪を切りません!」という趣旨のことが書かれてあった。
そいつとは話したことはなかったけど、そうか、苦労してんだなと少し心の中で応援した。
でもそいつは結局、推薦で早稲田大学に受かり、卒業前に髪をバッサリ切っていた。
なんじゃそりゃ。
 
話が脱線した。
 
NIRVANAのせいで、いやおかげで、僕はメタルの呪縛から離れて色々な音楽を偏見と抵抗なく聴ける土壌ができていた。
大学に入った頃には、すっかりオルタナティブになり、Suicidal TendenciesButthole SurfersAlice in Chainsなどがお気に入りだった。
そして出会ったのである。
 
それは当時、神奈川テレビでやっいた伊藤政則のミュージックトマトという番組を観ていた時だったと思う。
CMで何か気になる曲が流れた。
 
 
その時、めちゃくちゃいい曲だと思ったわけではない。
でも、なにか気になる。タイトルも含めてとにかく気になる曲だった。
 
どうしても気になりすぎた僕は、家の近くの新星堂に行き斉藤和義のデビュー作『青い空の下...』 を購入したのである。
青い空の下…

青い空の下…

 

 

それまで、日本人の、しかも普通のロック的な曲はあまり興味がなかった。
しかも、ロックバンドとかじゃなく、斉藤和義って個人名でやってる暗そうな男である。
BOOWYもJUN SKY WALKERSもZIGGY筋肉少女帯もBLUE HEARTSにも惹かれなかったのに、なぜか斉藤和義のことが気になってしょうがなかったのだ。
自分にとってはとてつもない例外と言っていい。
 
それが、結果的にこのアルバムは何度も何度も何度も何度も聴くことになる。
そして、次のアルバム『素敵な匂いの世界』で決定的に好きになる。
素敵な匂いの世界

素敵な匂いの世界

 

 

世界とまっすぐに向き合えない不器用な男の、ナイーブで女々しくてひねくれた歌詞
 
自分の気持ち代弁していたというわけではないが、同じ空気、同じ感覚を共有してるように感じ、もしかしたら初めて音楽というものに寄り添ってもらえた体験だったかもしれない。
当時は大学1年生で、真面目に学校に行くのも馬鹿らしく、どこに向けていいのかわからないエネルギーを持て余しながら何もしてない状態だった。
その当時、友達との飲み会で知り合った高井麻巳子に似た女の子に恋をして、猛烈にアタックしたあげくようやく付き合うことになった。
19歳のカップルである。
くだらないことで嫉妬し、ケンカし、仲直りし、身を捧げて全力で付き合った。
 
そこにはいつも和義がいた。
 
当時、二人でよくカラオケに行っていた。
ZARDとかWANDSとか流行ってた頃である。
僕はあまり邦楽に詳しくなかったから、やはり和義を主に歌っていた。
彼女はそれほど気に入っているわけでもなかったようだけど、まだ無名の和義が「売れるといいね」と言ってくれていた。
 
そして、サードアルバム『WONDERFUL FISH』が発売される。
このアルバムではポンキッキーズのテーマ曲になった「歩いて帰ろう」が有名だ。
これで和義もブレイクだ。そう思っていたが、それほどでもなかった印象だ。
このアルバムの中では、終盤の「例えば君の事」「deja vu」「無意識と意識の間で」「引っ越し」の流れが最高で、特に「例えば君の事」は大好きでどれだけリピートして聴いたかわからない。
WONDERFUL FISH

WONDERFUL FISH

 

 

4枚目は『FIRE DOG』
このアルバムでは「砂漠に赤い花」「空に星が綺麗」「桜」が好きだった。
この頃になるとCD屋で、「今年ブレイクするアーティスト!」というPOPを貼られていた記憶がある。
FIRE DOG

FIRE DOG

 

 

5枚目『ジレンマ』では「郷愁」、6枚目『Because』では「月影」あたりが好きだった。
アマゾンの『Because』のページに当時の評論が一部掲載されていて「デビュー以来{未完の大器}の呼び声がつきまとってきたこの人もこれでアルバム6作目。そろそろ決定打がほしいところ・・・」と書かれてある。
この頃に覚えてるのが、CDショップでは中村一義と一緒に並べられていて、「Wカズヨシの時代!」みたいなことが書いてあった。
ジレンマ

ジレンマ

 

 

Because

Because

 

 

そして7枚目『COLD TUBE』、8枚目『35 STONES』を最後にCDを買わなくなった。
COLD TUBE

COLD TUBE

 

 

35 STONES

35 STONES

 

 

 
それは、曲が良いとか悪いとかではない。
和義のことが嫌いになったわけでもなく、もちろん才能を見限ったなんてことはない。むしろ、変わらないテンションで今も第一線でやり続けていることは本当に尊敬しているし、「やさしくなりたい」が家政婦のミタで使われてヒットした時なんて、本当にうれしかった。
 
でも、そういうことじゃなくて。
自分も成長し、和義も成長し、少しずつ違う方向に進んで行ったのだと思う。
自分の中で、一つの時代が終わったという感覚。
今、この記事を書くために振り返ってみると、一緒に和義を応援してくれていた彼女と別れたのもその頃だった。
 
嫌いになったわけではない。
気付いたら違う道を歩いていた。
自分勝手で幼稚でどうしようもない自分を支えてくれた彼女。
そんな彼女と一緒にいた時期に和義もいて、何度も何度も聴いたり歌ったりした曲が『素敵な匂いの世界』の「彼女」という曲。
 
ぜひ聴いて下さい。
 
斉藤和義の紹介をしようと思って書きだした記事が、昔の彼女の話になってしまいましたが、音楽って思い出とすごく結びついて記憶されますよね。
 

河口湖でもなく、相模湖でもなく、宮ケ瀬湖に行ってみた

みなさんはGWにどこか出かけましたか?
我が家は初日に神奈川県にある宮ケ瀬湖に行ってきました。湖の周辺に、あいかわ公園、宮ヶ瀬ダム、遊覧船、宮ヶ瀬湖畔園地などがあり、色々と楽しめました!

その日はあいかわ公園でつつじ祭りをやっていたので人がとても多かったですが、普段はそれほど人が多くなさそうでした。
昭和記念公園とか船橋アンデルセン公園とか人気スポットもいいですが、ここも家族で行くにはとても良い場所でしたよ。

 

あいかわ公園

公園ガイド | 神奈川県立あいかわ公園

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「冒険の森」「冒険広場」

入り口のすぐ右手に「冒険の森」「冒険広場」への道があります。
少し上ると山の斜面にすべり台やジャングルジム、アスレチックがあり、子どもにとってはとても楽しそうなエリアです。
ただ、うちの子どもたちをもし最初にそこに連れていったら、そこで一日が終わってしまうでしょう。
切り替えのできない子どもであれば、ここは順番としては最後にしておいた方がいいと思います。

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「ふわふわドーム」
パークセンターを抜けると広場とふわふわドーム(我が家ではポヨンポヨンと呼んでる白いトランポリン的なやつ)があります。
テントなどを持って行って、のんびりするならこの場所です。

 

「森の渡り橋」~「風の丘」
冒険の森から森に入っていくと森の渡り橋があり、その先に風の丘があります。
風の丘からの景色は絶景で、ぜひ行ってご自分の目で見てください。
こんな開放感を感じられる場所はなかなかないと思いますよ。

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宮ケ瀬ダム

あいかわ公園のパークセンターの前をまっすぐと下り、右に進むと10分ぐらいで着きます。

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やはりダムと言えば放流ですよね。
実施日を確認して合わせていくことをおススメします。
時間は11時~と14時~の2回。各6分間です。

観光放流 | 相模川水系広域ダム管理事務所 | 国土交通省 関東地方整備局

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夏のビューポイントは①の橋の奥側がおススメです。
なぜなら、そこは水しぶきがものすごく飛んできて半端ないマイナスイオンを浴びることができるからです。
橋の反対側には虹ができてましたよ。

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遊覧船「みやがせ21」

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宮ケ瀬ダムの放水を見学した後、ダムの上にエレベーターで上がると宮ケ瀬湖が広がっています。
左手に進むと遊覧船の乗り場(ダムサイト)があり、そこから10分程度で宮ケ瀬湖畔公園(宮ケ瀬)に行くことができます。

遊覧船は後ろの席が開放的でおススメです。
上の子は「先頭の席に行く!」と言って先頭で漫画読んでました。。ちなみにダムの放水の時も読んでましたからね(笑)

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宮ケ瀬湖畔園地

宮ヶ瀬湖畔(1000円もって公園へ行こう!)

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はっきり言って特に何もありませんが、広大な芝生の広場があって、のんびり時間を過ごせます。
クリスマスにはクリスマスツリーのイルミネーションが綺麗だそうです。
誰が乗るんだろうというロードトレインが園内を走っていました。

 

民芸風お食事処 恵山亭(けいざんてい)
食事ができる店が何軒かあるのですが、全体的に観光地価格です。
この店のとんかつ定食(1200円税込)を食べたのですが、とてもおいしいし小鉢が色々付いていて大満足でした。

オギノパン

午前中に前を通った時も、帰りの夕方にもたくさんの人が並んでいた人気店です。
店の外に、作り立ての「あげぱん」「アンドーナツ」「カレードーナツ」が売ってて、あげぱんが人気のようです。
上の子があげぱん、下の子がアンドーナツを買い、二人とも夢中で食べていました。

最後に

河口湖でもなく、相模湖でもなく、宮ケ瀬湖に行ってみたのですが、とても楽しくて満足できるエリアでした。
東京西エリアから高速で1時間半ぐらいで着く距離なのでみなさんぜひ行ってみてください。