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東京あいうえお

発達障害を持つ育てにくい子たちと できるだけ楽しく暮すには?を探す試行錯誤の日々

友達を作るという話

子供が小さい頃、公園に連れていくと同じ歳ぐらいの子供たちがいた。
砂場で遊び出した息子は、他の子が持ってきたスコップを使いだす。
「こらこら、それはオトモダチのだよ。」
滑り台で並ぶ他の子を押しのけ先に滑ろうとする息子に
「オトモダチが先に並んでいるだろ。順番順番。オトモダチと仲良くね。」と言う。

 

友達とは仲良くしよう。

友達をたくさん作ろう。

 

当たり前のように息子たちに言ってしまうトモダチ至上主義の言葉の数々。

 

息子たちは発達障害ということもあって、人との関わり方がうまくない。
マイペースで空気を読まず、関心のあることにしか関心を向けないし、話すことも一方的なことが多い。
だから、長男は幼稚園時代にいじめられ、今は友達はいるが順風満帆というわけではないようだ。
次男は幼稚園では1~2人いると本人は言っているが、降園後に誰かと遊んだことがない。

 

もちろん、楽しい時、嬉しい時、悲しい時、寂しい時に誰か大切な人と、気持ちと時間を共有することは素晴らしいことだと思っている。
ワンピースも好きだし、仲間と同じ目標に向かって進む高揚感も全く否定はしない。
人とのコミュニケーションは社会で生きる上で最もと言っていいほど重要なスキルだろうし、そこさえあれば困ったことになっても何とかなったりもする。

ただ、自分のことを棚に上げないで正直な気持ちを言えば、

 

別に無理して作らなくてよくね?

 

と思うのである。

 

話が合うとか、気が合うとか、刺激し合えるとかそれも大切だろうけど、友達とは結果として残った人だと思う。
どんなに話が合っても、なんとなくきっかけで疎遠になることもあるし、分かり合えないと思っていても何故か続く人もいる。
そしてほんのちょっと相手を思いやる心を持てて、利害がない関係になることができれば、友達として続く可能性が高くなる。

 

自分には、友達と言える人間が3人いる。

 

一人目は、予備校時代からの友達で一番分かり合えると思っている男。ただ、今まで何度か絶縁の危機もあった。
お互い子供を持ってからは、会うのは年に1回。それもお茶を数時間して近況報告をし合うという感じだ。
それでも、自分にとっては大切な友達であり、一番理解してくれる人間だ。

二人目三人目は、同じ会社にいた先輩と後輩。二人とも何年も前に辞めており、後輩とは辞めてから付き合うようになった。
彼らも今では年に2回会うぐらいだ。

 

つまり、1年間で友達と会う日は、5日間ぐらいしかない。

 

寂しいか、と聞かれると全く寂しくない。
もちろん、自分には家族がいて、家族の優先順位が高いから、寂しいよりも前にやることはあるし、慌ただしく毎日が過ぎていくからである。
逆に週1で会おうと言ってくる友達がいたとしても、その要求には応えられるはずもなく疎遠になっていくだろう。

 

つまり自分は、43年間生きてきた結果、3人しか友達がいないけれど全然OKなのだ。
だから、10年も生きてない息子たちに友達がいないとしても、別に問題ないと思っている。

子供たちに何か言葉をかける時、大人はどうしても自分のことを棚に上げて理想や希望を乗せてしまう。

 

人に嘘をついてはいけません。

人を裏切ってはいけません。

 

横領や不倫をしてる親も、子供に対してはそう言うだろう。
それが悪いというわけではなく、そんなものだと思う。それが世の中であり、人間だから。

 

だから、自分は子供たちにこう言いたい。

 

友達なんていつかできるし、できなくても別にいいじゃん。

 

言いたいだけで言ってないけど。
やっぱり親としては、友達がたくさんいてうまくやってる方が安心して生活できますからね♪

 

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