東京あいうえお

発達障害を持つ育てにくい子たちと できるだけ楽しく暮すには?を探す試行錯誤の日々

発達障害と生きる【その1】 認めて理解するのが始まり

特にネタもないので、雑記を書きます。

息子が二人とも発達障害を持っていて、ADHDだったりLDだったりと診断されています。
上の子が3歳の時に検診で引っかかり、保健センターに行ったりして診断に至りました。

その前に、どうもうちの子は普通じゃないぞ、何か育てにくいにも程があるぞと感じていて、ある時に発達障害の本を図書館で借りて読んだら、そのままじゃ~んという感じだったので、診断についてはやっぱりね、、という感想でした。

よく、自分の子どもが発達障害と認めたくないとか、そういうレッテルを貼りたくないという親がいると聞きます。
僕は、正直なところ、息子が発達障害だとわかった時、ホッとしたというか、「ほら、やっぱ何か変だと思ってたよ~」という、わりと前向きな感情だったのです。

それはなぜかというと、理由がわからずに困っていたのが、原因がわかってすスッキリしたからです。原因がわかれば、対処のしようがあります。

それまでは、「自分たちのしつけがなってないんじゃないか」とか「努力が足りないんじゃないか」とか「息子が悪いから」とか理由がわからないので誰かの責任として考えていました。とにかく「普通」「まとも」「常識的」の方向に息子を寄せようとして、きっと息子もとても息苦しさを感じていたはずです。

それが、「病気」のせいであり、基本的に「治るってことはない」ということがわかったのです。

 

なんだ、息子のせいでも、自分たちの厳しさが足りないせいでもなかったんだ。


例えると、生まれつき聴力が悪い子に、「なんでちゃんと聞けないんだ!」って言ってたようなものです。。
息子が聞こえやすいように親の方が大きな声で話すとか、補聴器付けるとか、そういう努力をしてなかったわけです。

しかも発達障害は、「できる時」と「できない時」があるのでとても厄介なんです。
この前できたことが、今できてないから、こちらとしてはサボってると思うんですよ。事実、サボってる時もあるから面倒なんですが(笑)、そういうデコボコがあることが特性なんですね。

そういう、普通の人にしてみれば、「怠けている」「わざとしない」「ちゃんとしたらできるはず」としか見えないような状態になってしまうのが特性としてあるということを、まず知識として理解する(受け入れる)ということがとても重要だったのです。

さらに、治らないということ。

成長とともに改善はしていくそうですし、感覚統合なども有効だと聞きますし、事実、長男も落ち着いた部分はかなりあります。
でも、根本的に治るということはないそうです。
そうだとわかれば、「普通」の方向へ矯正することなんて意味がないわけです。
変わり者だけど、社会で生きていけるようになればいいと思うようになります。
なので、短所を埋めるのではなく、長所を伸ばすしかないんだなと思って、ある意味開き直れるようになりました。

それまでは、漠然とした社会の枠の中で「ちゃんとさせる」ということが親の役目なんだと思っていました。
電車の中で騒ぐ子どもを叱らない親にはなりたくないと思っていました。
子どもに過度な期待をしていたわけではないですが、常識を持った上で個性的な子どもになってほしいと思ってました。

でも、自分のことを振り返ってみると、幼少の頃、今でも人には言えないようなやばいことをしていました。
小学校に入って、人のことをイジメたことがあり、学校で大問題になりました。
中高と、勉強はある程度できましたが、友達に絶交されたこともあるほど自己中心的でした。
僕の親は、僕を「ちゃんと育てた」と思っています。
そんな「ちゃんと育ったはず」の自分でも、親に言えないようなことを散々してきて、とてもじゃないけど「ちゃんとしてた」とは言えないと思うわけです。

そもそも、「ちゃんとする」って何だよ。
親に心配かけないこと、つまり親を煩わせないことを「ちゃんとする」って言ってるだけじゃないか。

何だかよくわからなくなってきましたが(笑)、親である自分たちもまた未熟であるということをより認識するようになったということです。

そんなこんなで、とりあえず息子たちが発達障害であるということはすんなり受け入れて、理解はしました。
でも、実際の生活はそれはそれは困難の連続です。
わかっていても叱ってしまいます。
わかっていてもイライラします。

次回「発達障害と生きる その2」では、発達障害と知った後に具体的に何をしてきたのかを書いてみたいと思っています。(書くのかな。。?)

【追記】
3/12のSmartNewsに上がってた記事で、ちょうど同じような内容のこと(こっちの方が断然わかりやすいですが・・・)が書かれていたので紹介しておきます。