東京あいうえお

発達障害を持つ育てにくい子たちと できるだけ楽しく暮すには?を探す試行錯誤の日々

クラウドソーシングが生み出したものと壊したもの

トピック「クラウドソーシング」について

話題になっているクラウドソーシングについて少し思うことがあるので書きます。

仕事を受注する側で考えた時。

自分はある程度、映像・画像のPCスキルがあるので副業で何かしてみようかと思ったことがあります。そこで、Launcersとかココナラとかどんな仕事をやればいくらもらえるのかを覗いたことがあります。
感想としては、安っ!というもので、世の中の厳しさをいとも簡単に実感したのでした。
何年か前に、グローバル化している今の世の中、海外のクラウドソーシングサービスで仕事を出すと、アジア、ヨーロッパなど世界中の人たちが安価でクオリティの高い仕事をしてくれると何かで読んだ記憶があります。
グローバル化恐ろしやと思ってたら、もう国内でもそういう競争になっているわけですね。
東京と地方の賃金格差とか関係ないわけです。
それはそれで良いのかもしれません。
例えば映像系の仕事なんて東京に集中してるわけで、地方の人にとってみれば仕事の「機会」と「選択肢」が増えたわけです。
ただ、みなさんがおっしゃってるように単価が安いので、月数万円を+αで稼ぐということで満足できる人にとっては良いサービスだと思います。

仕事を発注する側で考えた時

以前、Launcersで仕事を発注したことがあります。3Dプリンタを使いたいと急に頼まれ、写真10枚を元に3Dデータのモデリングをしなければならなくなりました。
はっきり言ってモデリングの相場がわからないわけです。

どの業界のどの職種にも、だいたいの相場勘というものがあります。
この仕事であれば、●万円というものです。
それをお互いがわかった上での交渉であれば、「今回は予算ないからこれでお願い」とか「今回多めに払うから納期これでお願い」みたいな話ができるわけです。
でも、相場を知らない人間が発注する時、どうすればいいのか。

支払えるお金を提示して、受けてくれる人を探す。

ということになるのです。

この時の僕も、モデリングの相場は知りませんが、●万円しか出せないということで、受けてくれる人を探しました。その時は急なスケジュールでしたが3名ほど応募があったので、それほど無茶な額ではなかったのでしょう。ただ、絶対に相場よりも下だという認識はありました。

この時、こういう仕組みだと相場も単価も下がるよなと思ったわけです。
あんたが受けてくれないなら、他に受けてくれる人がいる。
そうやって探せるわけです。
その仕組みが相場を壊し、安すぎる単価を招いたんだと思います。

例えば、ブログのアフィリエイトをしてる人がいて、月に3万円収入があって、毎日更新したければ、1本の記事の単価を1000円にすればトントンになるわけです。
自分で書けば1時間以上はいつもかかるので、時給1000円ぐらいが妥当だと思います。
でも、500円にすれば、1万5千円儲かるので、試しに1記事500円で出してみようかと思います。
そして、出したら出したでやってくれる人がいるんです。
そうして、他の人がそのやり取りを見て、なんだ500円でやってくれるんだ、とそこでの相場が作られていくわけですね。
そして一度作られた相場は、さらに下がることはあっても上がることはないのです。

クラウドソーシングでは、仕事をする人の評価が公開されていますが、評価が高い人で徐々に単価を上げていってる人はいるんですかね?
それなら希望はありますが。。

こうなると、やはり自分のブランド力をつけるしかないということになるわけですね。
日本全国の人が競合、世界の人と競合、もうすぐAIと競合。


勝てる気がしねえ!