女の子を口説く時に好きな映画の話をするならこの2本にしとけ
トピック「映画監督」について
前職は映画番組や字幕、吹き替え版の制作をしていました。毎週、BOXOFFICEの新作興行収入をチェックして、ディカプリオなどの来日記者会見にも行ったことがあります。
それなりに映画を観て入社し、自分はわりと映画に詳しいんじゃないかなんて思ってたのですが、やはり上には上がいるもんです。
僕の薄っぺらい映画愛なんて鼻くそだなと思えるような映画好きの先輩がたがわんさかいたものです。
だから、それ以来、映画通ぶるのはやめて自分の好きな映画を肩肘はらずに好きだと言おうと思ったのです。
それでも、一般的よりも少し多く映画を観ていたので、女の子とデートをしたときに映画の話をすればうまい具合に自分の趣味を紹介しつつ、その映画を好きな俺もアピールできたわけです。
もし女の子がその映画を観たことがなければ、一緒に観たりもできるし、DVDを貸してあげてまた話すきっかけにもなります。
経験から言うと、あまりマニアックすぎず、メジャーすぎない、ちょうどいい感じの映画の話が一番伝わるわけです。
知らないけど、観たら良かった、と。
こんな映画紹介してくれる僕君ってちょっといいかも。
なんて思ってもらえたことが実際あるので、その映画を紹介します。
(僕の性欲のために神聖な映画を汚したようですみません!でも、本当に好きなんです)
『恋人までの距離』監督:リチャード・リンクレイター
まさか三部作まで作られるとは思っていなかった恋愛映画の名作。旅先で出会った男女が話し、歩き、話しまくって恋に落ちるというドラマチックでもないのに、これこそが恋愛だ!と思える二十代の頃に何度観たかわからないほど好きな映画です。
邦題のせいで、ベタな恋愛映画だと思われるかもしれませんが、これほど繊細でセンスある映画はあまりないと思います。
続編の『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』は、一作目の純粋で輝いてた恋愛とは違い、歳を取って現実を身にまとった二人の関係性になっていきます。
おとぎ話ではなく、恋愛はこういう風に形を変えていきながらも二人は一緒にいるんだと、しみじみと良いなと思える映画でした。
リチャード・リンクレイターのことをそれほど知っているわけではないけれど、向上心、好奇心に溢れた才能豊かな監督の一人だと思います。
『ウェイキングライフ』『スキャナーダークリー』などの実験映画に挑戦し、『スクール・オブ・ロック』のような王道のエンタメ映画も作れ、『ファーストフード・ネイション』というドキュメンタリーも撮り、最近では『6才のボクが、大人になるまで。』で12年間に渡り撮影した映画も作っています。
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『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』監督:ガス・ヴァン・サント
この作品は何と言ってもマット・デイモンとベン・アフレックによる脚本の素晴らしさ。オスカー脚本賞を獲ってます。心に傷を負った天才青年が、精神科医と女の子と出会って成長していく物語です。
何度観ても最後の「It's not your fault.」で泣いてしまうんだよな。。と検索してみたらその場面がYoutubeに(笑)
Good Will Hunting - It's Not Your Fault HD
この作品を女の子に見せた時、映画自体にはそれほど共感はしてくれなかったんだけど、マット・デイモンと自分を少し重ね合わせて、「この人は繊細な人なのね」なんて思ってくれたそうです。
この映画があるから、マット・デイモンとベン・アフレックをものすごく尊敬しています。ベン・アフレックの監督した映画もとても良いですよね。
好きな映画を挙げるのは、意外と難しいものです。人に言う限りは自分の好きな映画を通して自分を知ってもらうという意味合いもあるわけで、あまり良く見せようとしすぎて通好みの映画を言いがちですよね。
そんな自意識にとらわれないで、自然に好きなものを好きだと言う方がいいですよね。ちなみにその他の好きな映画は『グーニーズ』で少年ぽさをアピールし、『アメリカン・ビューティー』で人生の素晴らしさを知ってる感を出し、『春夏秋冬、そして春』で何か悟ってる感を出しています!